大学院入学希望の皆さんへ

大学院入試案内

入試日程

修士課程入学試験

平成28年に実施された大学院入試試験の日程は以下の通りです。

日程
科目
配点
備考
1日目
外国語
(TOEFL-ITP)
200点
出願時にTOEFL(iBT, PBT)公式スコアの提出により外国語試験に替えることもできる。その場合はTOEFL ITPを受験できない。
口述試験
50点
卒業論文研究またはそれに相当するものなどに関する試問を行う。
2日目
一般教育科目 化学

基礎物理化学(1問)
物理化学(1問)
基礎無機化学(1問)
無機化学(1問)
基礎有機化学(1問)
有機化学(1問)
分析化学(1問)
120点/1問
左記計7問より5問を選択し回答する。

いずれかの問題の中に高分子化学・生化学に関連した問題が含まれることがある。

一般教育科目化学の過去問のダウンロードは以下のリンクから
平成30年度___平成29年度___平成28年度___
平成27年度___平成26年度___平成25年度___
平成24年度___平成23年度___平成22年度

募集要項(願書)の入手方法について

工学系研究科の大学院入試に関するページを参照してください。

https://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/admission/general_request.html

専攻・入試説明会について

【重要】専攻説明会・大学院入試説明会を下記の日程で行います。

応用化学専攻説明会
日時:平成30年3月30日(金) 13:00〜15:00 (予定)
終了後、駒場研究室見学会(17:30頃終了予定)
場所:東京大学駒場Uキャンパス先端科学技術研究センター3号館南棟ENEOSホール(予定)

応用化学専攻大学院入試説明会
日時:平成30年5月12日(土) 13:00〜15:00 (予定)
終了後、研究室見学会(18:00頃終了予定)
場所:東京大学本郷キャンパス 工学部5号館 1階 51号講義室(予定)

5月12日(土)の入試説明会終了後「在学生との懇談の場」を設けます。先輩たちがどのように入試に臨んだか,学生生活の様子などについて質問できる機会です。ふるってご参加下さい。

・懇談会
日時: 平成30年5月12日(土)の説明会 終了後(〜15:30頃)(予定)
場所:東京大学本郷キャンパス 工学部5号館 3階5号館第5輪講室(341号室)(予定)

*変更の可能性もありますので、専攻HPを必ずご確認ください。

講義で使用している教科書について

東京大学工学部応用化学科の講義で使用している教科書は以下のとおりです。

・シュライバーアトキンス「無機化学」(上下) 東京化学同人
・アトキンス「物理化学」(上下) 東京化学同人
・ウォーレン「有機化学」(上下) 東京化学同人
・「分析化学」 丸善

今後は、出版予定の「東京大学工学教程」を教科書として使用予定です。

専攻案内:応用化学専攻とは?

物質を自在にデザインし、新しい機能を

 私たちは、物質をさまざまにデザインすることで、ひとの役に立つ、新しい機能を導き出すことを目指しています。無機、有機、バイオ、従来の分野ではくくりきれない多彩な、そして最先端の研究を、日々推進しています。その中で最も大切にしているのが、独創性です。世界の追随を許さないオリジナリティが、私たちの誇りです。

故きを温ねて新しきを知る…
応用化学の「根」

 最先端の研究を行うにはまず、先人が蓄積してきた知識を吸収する必要があります。学生の皆さんは、化学の各分野はもちろん、物理や数学、生物なども学んでいます。歴史の中で醸成されてきた自然科学やテクノロジーの大地に、まずしっかりとした「根」をはることが大切です。

基礎なくして応用なし…
応用化学の「枝」

 ひとの役に立つ技術・材料・デバイスを開発するためには、基礎的な研究も欠かせません。「根」によって吸収した知識に基づき、それを発展させ、ときには修正しながら、新しい化学の基礎を創りあげていくのです。物理化学、無機化学、有機化学、生物化学・・・そうした過去の分野にとらわれず、自由な発想で、未知の世界へと、多様な「枝」を広げてゆきます。物質の性質、成り立ち、相互作用。そこには多くの、人類が知らなかった何かが隠されているのです。

研究を社会・生活に還元…応用化学の「実」

 基礎研究によって人類の知識を豊かにすることは、私たちの重要な使命のひとつです。しかし、それを生活に役立てることができれば、その知識はより意義深いものとなります。エネルギー変換や貯蔵、環境浄化、医療、情報処理など、応用化学を通して、社会や生活のさまざまな場面で貢献することができます。多岐に広がった知識の「枝」の先に、豊かな「実」を結ぶことこそ、私たちの最終的な目標なのです。


研究室

  • 本郷キャンパス
    北森研究室 _ _
    分子スケールの化学実験室を建設、単一分子を手玉に取る


    水野・山口研究室 _ _
    触媒のマジックを用いて地球環境を護る


    藤田研究室 _ _
    ひとりでに組み上がる分子を求めて:生命体への挑戦


    野地研究室 _ _
    分子を見て・さわって分子機械の化学・力学変換メカニズムを解明する


    宮山研究室 _ _
    物質の機能を融合し、エネルギー・情報材料の革命を図る


    尾張研究室 _ _
    地球環境保護を実行する計測手段の開発


  • 柏キャンパス
    伊藤研究室 _ _
    ソフトマテリアルを使ってナノマシンをつくる


    竹谷研究室 _ _
    有機分子が創る柔らかいエレクトロニクス


  • 駒場キャンパス
    藤岡研究室 _ _
    光と電子を自在に操りユビキタス情報革命を実現する


    立間研究室 _ _
    情報やエネルギーを変換する材料・デバイスを創成


    石井研究室 _ _
    光とスピンをキーワードに、有機・無機複合体の機能創出


    砂田研究室 _ _
    遷移金属が精微に集積されたクラスターの合成と機能開拓


    石北研究室 _ _
    分子構造が内包する「構造と機能」のメッセージを理論で解き放つ


    瀬川研究室 _ _
    ナノ構造分子システムで実現する高性能有機系太陽電池


大学院カリキュラム

学部教育で学んだ基礎学問のさらに高度な学術を身につけ、最先端の研究に展開できるように、スクーリングを重視しています。以下が大学院の授業科目になります。

  • 量子化学特論
    Advanced Lectures on Quantum Chemistry
  • 半導体表面化学
    Semiconductor Surface Chemistry
  • 光機能材料学特論
    Photo-Functionalized Materials
  • 環境計測化学特論
    Advanced Lectures on Environmental
    Chemical Analysis
  • 無機工業化学特論
    Advanced Lectures on Inorganic Materials Chemistry
  • 高温超伝導材料学特論
    High Temperature Superconducting Materials
  • 応用分光学特論
    Advanced Lectures on Applied Spectroscopy
  • 触媒基礎工学特論
    Advanced Lectures on Fundamental Engineering of Catalysis
  • 光電子機能薄膜特論
    Fundamentals of Optelectronic Functional Thin Films
  • 無機機能材料特論
    Advanced Lectures on Functional Inorganic Materials
  • 応用化学特論
    Advanced Lectures on Applied Chemistry
  • 放射線化学計測特論
    Radioanalytical Spectroscopy in Material Science
  • 電気化学分析法特論
    Advanced Analytical Electrochemistry
  • 電気化学デバイス特論
    Advanced Lectures on Electrochemical Devices
  • 有機機能化学特論
    Advanced Topics in Organic Functional Chemistry
  • 安全・環境化学
    Safety and Environmental Chemistry
  • 応用化学特別実験
    Advanced Laboratory Work on Applied Chemistry
  • 応用化学特別演習
    Advanced Exercises on Applied Chemistry

[ 学部のカリキュラムはこちら ]

先輩からのメッセージ (2018年度)

小林 由尚(修士1年:2018年修士入学)「何でもできます応用化学科」



工学部応用化学科では広範な知識や技術、プレゼンテーションなど自己を表現する力、課題を発見・解決する力など世界で通用する力を身に着けることができます。応用化学科に入るとまず2年次後半及び3年次に徹底的に基礎知識を習得します。4年次に研究室へ所属します。ここからは研究を通じてさらに深く能力を磨いていきます。応用化学科の研究室は多種多様です。そのため、自分の興味に合わせた研究ができます。また博士に対するサポートも手厚く、博士を目指す人にとっても研究しやすい環境です。 化学は、特に日本においては、今後ますます重要性を増していく産業であると私は考えています。私自身学生であり社会経験はありませんが、応用化学科で化学を学ぶことは社会への貢献という意味でも非常に意義のあることだと思います。化学に少しでも興味のある方は応用化学科を選択肢の一つにしてみたらどうでしょうか。

齊部 佑紀(修士2年:2017年修士入学)「新しい環境への挑戦」



私は学部では全合成の研究を行っていましたが、合成だけではなく合成した分子に機能を持たせて応用したいと思い、東大の応用化学専攻に入学しました。入学してからは学部のときの知識を活かして光機能性錯体の合成と医療への応用について研究しており、有機金属錯体や光化学、バイオなど様々な分野の研究に挑戦しています。1つの分野だけではなく様々な分野にまたがった研究を行えるのも応用化学専攻の特徴だと思います。入学する前は他大学の院に行くのは周囲の環境が変わったり研究分野が変わったりするため不安でした。しかし、実際に入学してみて外部生ということがハンデになることはなく、周囲の人々の優秀さや研究レベルの高さに刺激を受けながら日々研究をしています。 応用化学専攻は比較的外部からの学生の割合が高く、専攻全体の人数も多くないため、学生同士で切磋琢磨しながら研究に取り組める環境にあると思います。他大学の修士課程に進学して新しい環境で研究を行うことは勇気がいりましたが、一歩踏み出して挑戦してみると新しい道が拓けました。皆さんも応用化学専攻で様々なことを学び、充実した研究生活を過ごしてみませんか。

中村 享平(博士1年:2016年修士入学)「応用化学専攻で私たち学生が実現できること」



環境問題、エネルギー問題など、現在社会は解決しなければならない未曾有の大きな問題に直面しています。そういった問題を解決するためには、既存の物質にはない特異な機能を有した新物質の開発が必要です。東京大学の工学系研究科応用化学専攻の学生は、こうした様々な社会的なニーズに答えうる新物質の開発、さらにそれら新物質を用いたデバイスの実現を目的として、日々研究活動に取り組んでいます。こうした世界の最先端の研究を行う上で、無機化学、有機化学、物理化学などの住み分けはむしろ邪魔になるものであると私は考えます。そうした過去のくくりに囚われず、幅広い知識をマージすることで、社会的なニーズに答えうる新物質の開発は実現できるものだと思います。本学の応用化学専攻には、世界トップクラスの幅広い分野のエキスパートが在籍しています。ぜひこうした恵まれた環境で、皆様学生にも研究活動に取り組んでいただきたいと願っております。

秋吉 一孝(博士3年:2014年修士入学)



・東大の応化に進学することにした決め手は?
もともと自分が学部時代に在籍していた東京理科大学の工業化学専攻と比較的近い分野で、また自分の興味のある研究室が多い専攻だったからです。また、外部からの入学者が多い点も決め手となりました。

・研究室はどのように選びましたか?
もともと光科学に興味があり、また博士課程へと進学する方が研究室に多かったことも理由の一つでした。 さらに、研究室訪問した際に同じ理科大の、同じ学科出身の先輩がおられて、話を聞けたことも大きな理由でした。

・他大学から進学することに不安はありませんでしたか?
不安しかありませんでした。ただ、元の研究室の教授が退官なさるということもあり、せっかくなら上を目指そうと思い、東大受験を決めました。

・受験勉強で何か工夫はしましたか?
研究室に直接訪問し、内部の先輩方に授業で使用している教科書や過去問を頂いて(注:現在は工学系研究科のHPで配布)、勉強しました。過去問は何年分も解きました。他大学の過去問も合わせて解きまくりました。理科大時代の教授から試験勉強期間を頂けたので、他大学を受験する友人と一緒に答え合わせをしながら勉強しました。
院試は情報戦だと思います。人とお互いに助け合う方が有利なので、先輩方の助けがあり、仲間がいるのは強みでした。

・応化に進学して良かったことは?
グローバルな付き合いが多く持てたことです。外国人留学生の友人も多くでき、苦手だった英語も多少は話せるようになりました。また、研究室がある駒場リサーチキャンパスでは外国人との交流イベントが多く、各国の伝統料理や楽器などに触れられる貴重な体験もできました。

・逆に、たいへんだったことは?
修士2年の中間発表では英語を5分間話す必要があり、これには苦労しました。英語は大の苦手でしたので。大変でしたが今思うと本当に勉強になりました。

・研究室生活はどうですか?
研究室内は研究設備が整っており、また研究室外で装置を借りることもできるので、研究環境は整っています。学生の人数も私立に比べれば少ないので、学生1人1人が主体的に研究をできるよう、きめ細やかな指導が行き届いています。また、研究室の雰囲気が良く、教授やスタッフとの風通しも良く、研究しやすいです。

・旅行や飲み会など、どんな行事がありますか?
新入生歓迎のお花見や夏の研究室旅行など、研究室メンバーと交流する機会も多いです。シーズンごとに飲み会や学会の打ち上げなどもあり、適度に息抜きできる雰囲気で、お酒が飲める機会も多いです。もちろん飲めない人もソフトドリンクで盛り上がっています。

・秋吉さんは応化の修士課程からそのまま博士課程に進学されましたが、進学の動機は?
できれば将来、研究職に就きたいと思ったからです。また研究と共に、教育者としても社会貢献できればと思います。

・博士進学に不安はありませんでしたか?
やはり人生の大きな分岐点ですので、不安はありましたし、今も正直、消えていません。ただ、研究室の教授や家族からの理解を得ることができたことも進学を決める要因の1つでした。 自分がどの程度頑張れているのか、常に不安はありますが、学振の研究員(DC1)に採用されたり、応化の修士論文発表で藤嶋賞をいただいたことなど、客観的な評価をいただけたことが励みになりました。 社会に出てから仕事を中断して博士課程を取り直すという方法もありますが、それにはエネルギーと決意が必要で、自分には継続して勉強した方が向いているだろうと思いました。

・経済面の心配はありませんか?
先ほどもお話ししたように、DC1に採用されたので大丈夫でした。DCに採用されなくても、工学系研究科ではSEUTという制度で補助が受けられるので、それほど心配はありませんでした。

・博士課程でなにが楽しいですか?
修士課程では手探りの状態で無我夢中になって実験をし、客観的に研究を見られませんでしたが、博士課程では勉強してきた分、少しだけ余裕が出て徐々に全体像を見られるようになり、研究が進められるようになっていきました。 他の学生やスタッフの方々とディスカッションしつつ、あれこれ考えながら工夫し、アイデアを実際に試す過程が楽しいです。ただ、アイデアが面白いだけではダメで、どういったことに役立つのか、といったことを日々考える良い訓練になっています。

・実際に進学してみて意外だったことはありますか?
意外と博士課程に進む方が少なかったことです。それでも、他の大学と比べれば多いと思いますが。

・どのような研究をしていますか?ごく簡単に説明してください。
金属ナノ粒子と半導体を組み合わせた、新しいセンサの原理を開発する研究をしています。

・研究は思い通りにいかないことが多いものだと思いますが、そういう時はどうしていますか?
頭を使い、手をとにかく動かしてガツガツ実験するしかないと思います。うまくいかない時は、納得できるまで土日でも研究室に来て実験をすることもあります。ただ、どうしてもやる気が起きないときは思い切って休みます。研究室以外の場所でも息抜きできる趣味を持つことも重要だと思います。

・趣味と言えば、秋吉さんは太鼓の達人だそうですね?
はい、音楽ゲームが好きで、今も息抜きで研究室メンバーと遊ぶこともあります。 腕前は段位道場で7段です。最高難度「鬼」の曲でも大抵はクリアできます。大学生の頃は大会にも挑戦していましたが、最近の難度の高騰にはついていけません...。

・しかも「ラブライバー」だとか。研究がライバー活動の妨げになることはないですか?
...え?研究の方がライバー活動を妨げないか、というご質問ですか...?それについてはスルーということで...(笑)。 東大内にも意外とラブライバーがいて、その人たちとゲームセンターに行って遊ぶこともあります。ライバー活動はもはや生活の一部、いわば「呼吸」のようなもので、大学院での研究活動に支障が出ることはまずありません。また、布教したかいがあり、研究室内でのライバー活動も充実しています。

・最後に、他大学から応化を目指す後輩にアドバイスをお願いします。
大学院選びは皆さんにとっても人生の大きな転機になると思います。色々と不安はあると思いますが、院試のための勉強は、必ず皆さんの力になると思います。皆さんも応用化学専攻に進学され、最先端の研究や優秀な方々との出会いを通じて、充実した大学院生活を送られることを願っています。

服部 伸吾(生産技術研究所 特任研究員:2012年修士入学)「熱中して、セレンディピティに遭遇する」



私は現在、東京大学生産技術研究所にて研究を行っています。応用化学専攻では、修士課程から博士課程までの五年間、芳香族化合物キラル会合体の光物性に関する研究を行っていました。応用化学専攻では、新規性・独自性の高い研究テーマに打ち込むことができます。このことは生涯の財産になると思います。一方、研究を遂行する中で、時として困難が立ちはだかることもあります。しかし、その先には、当初の想定とは異なる興味深い結果(セレンディピティ)が待ち受けることもあります。私自身も博士課程の時、芳香族化合物キラル会合体の超分子キラリティが、当初の想定とは異なる方法で制御可能であるというセレンディピティに偶然遭遇することができました。このような研究ならではの経験は、注意深く、熱心に向き合った結果の産物であり、研究をしていく上での自信になり、売りになると思います。応用化学を学ばれる皆様が、研究に熱中することで想定外の興味深い結果を新たに生み出し、そして今後、一人でも多く、世界で活躍する研究者が増えることを期待したいと思います。

森田 真人(工学院大学助教:2010年修士入学)「その環境を楽しみ、成長するということ」



私は地方の国立大から、応用化学専攻に入学しました。志望研究室には残念ながら受からず、当時全く興味も知識もなかった表面分析の研究をすることになり、散々悩み、大学のブランド名に負け、入学を決意しました。 しかしそこには、「周り全てが自分より遥かに優秀、かつ将来に高い意識を持っているバケモノ集団」という、体験したことのない(魅力的な?)世界がありました。戸惑いと不安もありましたが、ここに居れば、能力の底上げができると確信できました。その後は、とにかく貪欲に研究を通して能力を磨いてきたつもりです。その内、表面分析の魅力に取り込まれ、博士まで取得してしまいました。 OBとして、受験生や後輩の皆様へ私が言えることは、その環境を最大限、楽しみ・苦しみ・利用して下さいということです。現在、私は他大学で応用物理学の教員をしています。もちろん研究分野自体は学生時代と重複している部分は多いですが、全く違う分野を勉強し、研究する必要もありました。そして、自身の能力以上の仕事量を持ち、毎日精一杯で生きています。しかし、そんな状況だからこそ成長があると思います。学生時代にも、何度か本当に大変だった瞬間がありました。しかし、その瞬間を共有できるメンバーがいて、理解し見守って頂ける先生がいました。そして、乗り越えたときの達成感は、表現できない程のものでした。学生時代の様々な苦しくて楽しかった思い出が蘇ります。 今自分がいる環境を最大限に苦しみ楽しみ利用することが、人生を豊かにするものだと思います。そういう意味で、応用化学専攻には、少なくとも私にとって申し分のない環境がありました。この専攻で過ごした5年間は、今の私の芯の部分を形成し、人生を豊かなものにしてくれました。

張 話明(Bosch Corporation, Project Manager: 2007年修士入学)



横浜の山下公園の近くに“大さん橋”というところがあります。正式には“橋”ではなく、国際客船ターミナルですが、私は陸と海をつなげる“橋”としての意味合いが好きです。私は、いつか世界を舞台に仕事をしたいと思っていました。そして、東京大学応用化学専攻で過ごした時間は、まさに私とって世界の舞台へ繋がる“橋”であると思っています。 これから、新しく東京大学応用化学専攻へ入学を希望する学生さんやすでに入学した方々へ私からのメッセージは“自分を信じ、やりたいことをやって欲しい”です。“Have a faith, and Believe in yourself”

進路

応用化学科卒業生の96%が修士課程に進学します。修士課程修了生の25%が博士課程に進学します。


出身大学(修士課程)

東京大学工学系研究科応用化学専攻の修士課程・博士課程には本学以外に多数の大学から進学してきています。 以下に応用化学専攻の修士課程進学者の出身大学を示します。


海外からの留学生・研究者

応用化学専攻はここに示すとおり、アジア地域をはじめ、様々な国から学生・研究員を受け入れています。

 

大型研究プロジェクト

研究活動のアクティビティーの高さを示す例として、応用化学専攻の教員が指揮先導している最先端の大型研究プロジェクトの例を紹介します。ここにあげた例以外にも多数の研究プロジェクトが推進されています。

  • 科学研究費補助金 基盤研究(S)
    「振動分子を利用した物質透過膜システムの創成」
    (代表者:伊藤耕三 平成25年度〜29年度)
  • 内閣府 革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)
    「超薄膜化・強靭化しなやかなタフポリマーの実現」
    (代表者:伊藤耕三 平成26年度〜30年度)
  • 科学研究費補助金 特別推進研究
    「自己組織化による単結晶性空間の構築と擬溶液反応」
    (代表者:藤田誠 平成24年度〜28年度)
  • 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進機構 ACCEL
    「自己組織化技術に立脚した革新的分子構造解析」
    (代表者:藤田誠 平成26年度〜30年度)
  • 科学研究費補助金 「新学術領域研究」分子アーキテクトニクス 計画研究
    「分子アーキテクトニクスの土台となるヘテロシステムの構築と量子物性の探索」
    (代表者:高木紀明 平成25年度〜29年度)
  • 科学研究費補助金 若手研究(A)
    「Photosystem IIプロトン移動経路の全容解明」
    (代表者:石北央 平成26年度〜28年度)
  • 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進機構 CREST
    「拡張ナノ流体デバイス工学によるピコ・フェムトリットル蛋白分子プロセシング」
    (代表者:北森武彦 平成26年度〜30年度)
  • 経済産業省補助事業 自動車用内燃機関技術研究組合
    「革新的NOx低減触媒基礎研究」
    (代表者:小倉賢 平成26年度〜28年度)
  • 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進機構 ACCEL
    「PSD法によるフレキシブル窒化物半導体デバイスの開発」
    (代表者:藤岡洋 平成26年度〜31年度)
  • 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進機構 さきがけ
    「革新的有機半導体分子システムの創出」
    (代表者:岡本敏宏 平成25年度〜28年度)
  • 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進機構 さきがけ
    「自己集合が導き出す新規多面体群:物質合成と数学的考察」
    (代表者:藤田大士 平成27年度〜29年度)
  • 新エネルギー産業技術総合開発機構
    「ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発」
    (代表者:瀬川浩司 平成27年度〜31年度)
  • 内閣府 革新的研究開発推進プログラム ImPACT
    「豊かで安全な社会と新しいバイオものづくりを実現する人工細胞リアクタ」
    (代表者:野地博行 平成27年度〜30年度)
  • 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進機構 さきがけ
    「膜タンパク質の構造変化と物質輸送の1分子同時計測技術の開発」
    (代表者:渡邉力也 平成26年度〜28年度)
  • 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進機構 さきがけ
    「バクテリア再構成法の開発」
    (代表者:田端和仁 平成24年度〜28年度)