生命活動の源は、究極的に、細胞内の蛋白質分子に存在すると言えます。蛋白質分子には、1)触媒活性・電子伝達部位としての金属錯体やπ共役系分子、2)光アンテナ・光センサー部位としての色素、3)プロトン移動経路としての水素結合ネットワーク等が存在します。例えば、光合成蛋白質ではこれらの「分子ユニット」を蛋白質静電環境場に巧みに配置することで、光電変換の量子収率100%を達成しています。蛋白質分子は、地球上に生命誕生してから40億年の年月をかけて進化・最適化してきました。現代においてもその仕組みは解明されておらず応用を阻んでいます。物理化学、無機化学、光化学、電気化学、量子化学、生化学、物理学等を駆使し、生命の根幹を分子から理論的に解明します。
所属研究室:石北研究室
内線番号:55056
場所:先端研4号館407-1
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