専攻長のメッセージ

化学の“ものづくり”の力で、変化を楽しもう

 応用化学科は、知的好奇心に基づく純粋な化学の“ものづくり”の深掘りと共に、時代を変革する新しい化学にこれまで挑戦しつづけてきました。応化教員の新しい化学への挑戦の香りとそれらに共鳴した在校生の活躍を本ウェブサイトのページから是非とも感じとって頂きたいと思います。環境・エネルギー・情報・感染症・人口減少などの現代社会の多岐にわたる極めて流動的な変化に対して、化学はどのような道筋や解決策を提示できるでしょうか?これらの複雑な要因が絡み合った様々な時代の変化に対して、応用化学科は既存学問の枠組みだけでは不可能な独創的なソリューションを提示し、変化を楽しみながら柔軟にしなやかに対応できる人材を多数輩出してきました。

我々が掲げる「新しい化学で変化を楽しむ」という哲学には、確かな実績があります。現在および過去の教員には、ノーベル化学賞の受賞者や候補者として名前を挙げられるメンバーが複数います。このように、「応用化学」が真に意味するものは既存化学の社会応用ではなく、知的好奇心に基づいた新しい化学で変化を楽しむことに他なりません。これらの我々のユニークなアプローチは、社会・産業界からも高く評価されており、応化教員の多くが大型研究プロジェクトを運営し、複数の企業との共同研究・企業共同ラボやベンチャーを多く設立していることが、その裏付けです。

応用化学科の学生には、新しい化学を楽しむ数多くの充実した教育に加え、教員のもとで世界で未だ誰も知らない「新しい化学」が生まれる瞬間に遭遇し、心が震えるような感動を是非とも体験して頂きたいと思います。我々は、このような教育・研究活動を通して「新しい化学と変化」を楽しむ若い仲間を育てます。高い志をもつ皆さんの参加を心よりお待ちしています。是非、共に世界を驚かし、社会を革新する新しい化学の研究を一緒に楽しみ、遊びましょう。

2023年4月1日 応用化学科長・応用化学専攻長
柳田 剛