生体内での多くの化学反応は酵素により触媒され、一見複雑な反応でさえも、完璧な選択性を持って円滑に進行しています。この精巧な反応系の鍵となるのは、酵素の内部に存在する組織化・連動化したナノ反応場形成にあります。つまり、ナノスケールの空間に情報を組み込み、それを鋳型として的確に表現することができれば、望みの反応や機能性ナノ材料を自在に創出できることを自然は教えてくれています。本研究室では、様々な分子性ナノ空間材料を合理的に設計・構築し、これらの物質が持つ空間情報を超精細に解読・転写する新しい化学システムの開拓を行っています。
所属研究室:植村研究室
内線番号:20365
場所:工学部3号館 7C01
nhosono☆g.ecc.u-tokyo.ac.jp