「化学」で物事の本質を見極める真の実力を身につけよう
「化学」は自然科学の中で重要で中心となる学問分野の一つであり、基礎から応用までの幅広い分野とその関連する領域を研究対象としています。世界有数の科学立国であり、様々な産業が発展している日本を長年に渡り支えてきたと言っても過言ではない必要不可欠な学問分野となっています。
現在は環境・エネルギー・情報・感染症・人口問題等など多岐に渡り世界情勢がめまぐるしく変わる状況であると共に、AIが急速に発展するなど、これまでに人類が出会ったことがない大きな変革期であることは間違いないことだと思われます。そのため、将来を担う皆さんにとって、変化に柔軟に対応しながらも流動的なものに惑わされることなく、物事の本質を見極めることができる真の実力を身につけることは極めて重要なことです。普遍的な「化学」はこの様な皆さんの期待に応えることができる学問であると確信しています。
本応用化学科は、帝国大学工科大学に設置されたのにさかのぼることができる歴史を有する化学科の一つであり、長年に渡り日本での化学分野およびその関連する分野で活躍する人材を、社会及び産官学界の要請に応じて数多く輩出してきた確かな実績を有しています。現在および過去の教員には、ノーベル化学賞の受賞者や候補者として名前を挙げられるメンバーが複数いるなど、その研究レベルの高さは国内外からも高く評価されています。更に、社会情勢の変化にも柔軟に対応するユニークな活動も行っています。複数の企業との共同研究・企業共同ラボやベンチャーを多く設立していることは、社会・産業界から高く評価されています。
現在の応用化学科及び応用化学専攻に所属している研究と教育に熱意を持って取り組んでいる教員らの挑戦とそれに共感して一緒に取り組んでいる大学院生および学部学生らが活躍している様子を本パンフレットやホームページ(https://www.appchem.t.u-tokyo.ac.jp)から是非とも感じとって頂ければ幸いです。
人類の更なる発展を担う「化学」分野で活躍するメンバーの一員となって是非一緒に挑戦しましょう。
2025年4月1日 応用化学科長・応用化学専攻長
西林 仁昭