【高校生対象】8月6日に東京大学工学部化学・生命系3学科主催の1日体験化学教室を開催します

下記の通り、高校生を対象とした1日体験化学教室を実施します。奮ってご参加ください。

「化学への招待」東京大学 1日体験化学教室

概要                                               主催  東京大学工学部化学・生命系3学科
(応用化学科化学生命工学科化学システム工学科

共催  日本化学会関東支部

会期  2022年8月6日(土)
※8/3(水)・4(木)には「高校生のための東京大学オープンキャンパス」が開催されます。

会場  東京大学本郷キャンパス工学部11号館1階HASEKO-KUMA HALLおよび工学部各研究室 (文京区本郷7-3-1)

対象  高校生(定員40名)
新型コロナウイルス感染症の状況によっては、人数制限を行う場合や、オンライン開催となる可能性があります。

参加費 無料
以下の応募フォームからお申し込み下さい。
参加申込締め切り:7月10日(日)

[応募フォーム]
https://forms.gle/JHynoJyVtCpfb99J7
※申込者多数の場合は抽選により参加者を決定します。

イベントの詳細                                          

<スケジュール>
9:30~                 受付開始 工学部11号館1階HASEKO-KUMA HALLラウンジ
10:00~               ガイダンス
10:15~               講義
「欲しいものだけをつくる・地球環境をまもる・エネルギーを有効利用するための触媒技術」
応用化学科 教授 山口和也
11:15~               午後の実験説明
11:30~               A~Jの各班に分かれて昼食&休憩(各班担当者が案内します)
13:00頃~           実験開始 工学部各研究室
17:00頃            実験終了・適宜解散

 実験テーマ概要                                         

A. 遺伝子の解析に挑戦しよう(化学生命工学科・山東研
私たちの体は無数のタンパク質からできています。それらタンパク質の設計図である「遺伝子」の情報を解析することは、生命現象の理解や、がんなどの病気の診断において非常に重要な技術です。この実験は、細胞内に収納されている遺伝子情報を増幅したり、検出する方法に触れることで、遺伝子の解析について学ぶことを目的にしています。

B. いろいろな細胞からRNAを精製してくらべてみよう(化学生命工学科・鈴木研
全ての生命は、ゲノムDNA上に記された設計図を基に様々なタンパク質を作り出す、という共通の仕組みを持っています。この過程で活躍するのがRNAというバラエティに富んだ生体高分子たちです。本テーマでは、ヒトのがん細胞やバクテリアなど様々な細胞から実際にRNAを精製し、ゲル電気泳動による観察を通じて、生物間での共通点と相違点を学び、考察します。

C. 二酸化炭素からプラスチックを作ってみよう(化学生命工学科・野崎研
私たちの生活に欠かせないプラスチック。身の回りにたくさんの様々なプラスチックが使われていますが、二酸化炭素からもプラスチックが作れることを知っていますか?みなさんには『“触媒”の力を使って二酸化炭素からプラスチックを作る、プラスチックを分解する』そんな分子変換の世界を体験してもらいます。

D. ガン細胞を使ってみよう(化学システム工学科・酒井・西川研
ガンは恐ろしい病気ですが、そこから取れるガン細胞は、医学、薬学、生物工学など様々な学問や関連産業の発展に貢献してきました。今回は、培養されたガン細胞を用いて化学物質の毒性を測定してみます。実験を通じて細胞培養のイメージをつかみ、培養細胞を使って化学物質のヒト毒性・薬効を予測する手法の基礎を学びます。

E. 「冷やす」の化学とシミュレーション(化学システム工学科・杉山研
冷たいものが恋しい季節になってきましたね。このテーマでは「ジュースを早く冷やすにはどうしたらよいか」、「なぜ0 ℃以下の水が存在するのか」を物理法則に基づくシミュレーションと実験から考えます。そのうえで、「ヒトiPS細胞の凍結保存」のような最先端研究も紹介します。「冷やす」を化学の言葉で語りたい人、ぜひご参加ください。

F. 化学システム工学が拓く再生可能エネルギーからのグリーン水素製造(化学システム工学科・高鍋研
今クリーンエネルギーキャリアとして注目を集める水素。再生可能エネルギーの電力を用いた水電解反応は、グリーン水素製造の手法として今後ますます重要になります。この電解効率を決定する最重要物質である電極触媒に関して、触媒の作用、表面で起こる反応の詳細を、水素エネルギーに関する背景と合わせて学びます。本実験テーマでは自分のアイディアと手を動かして、実際に水電解反応を体験していただきます。

G. 分子サイズの穴をもつ多孔性材料をつくろう(応用化学科・植村研
多孔性材料は、車の消臭剤から化学プラントのガス分離材に至るまで、私たちの生活に欠かせないものとして幅広く用いられています。中でも、金属と有機物から構成される多孔性金属錯体(MOF)は、分子サイズの孔をもち、その設計性の高さから、既存材料に代わる新しい多孔性材料として大きな期待が寄せられています。本実験では、レゴブロックのように自在に組み上げることができるMOFを合成し、その応用例について学びます。

H. ノーベル賞触媒反応で分子をつなげて光らせよう(応用化学科・西林研
2010年にノーベル化学賞を受賞された鈴木章先生が開発した「鈴木・宮浦クロスカップリング反応」を体験します。本反応は触媒の力で分子をつなげることが可能であり、液晶材料・有機EL材料・医薬品などの身近な機能性分子の合成に広く使われています。この教室では、実際にパラジウム触媒を使って、無色透明の原料から“光る”性質を持つ蛍光分子を実際に作ってもらい、さらに外部刺激で色が変わる”クロミズム”も体験してもらいます。

I. マイクロデバイスを使って酵素1分子を検出しよう(応用化学科・野地研
本テーマでは分析化学技術の究極の感度である、”1分子検出”を体験してもらいその原理を学びます。具体的には、fL (10-15 L)オーダーのリアクタを数百万個持つマイクロデバイスを用いて、リアクタ内に閉じ込められた酵素1分子を蛍光顕微鏡で検出する手法を体験してもらいます。検出された分子の数を解析することで、アボガドロ定数を実験的に求めることができるので、チャレンジしてみましょう。

J.100万分の1ミリメートルのナノ世界を体験してみよう(応用化学科・柳田研
ナノテクノロジーによる素子の微細化によって、現代の情報デバイスは飛躍的な高性能化を遂げました。このような微細構造は自然界にも見る事ができ、ハスの葉の撥水性やモルフォ蝶の構造色など、美しい機能を生み出しています。本テーマでは、最新の電子顕微鏡を用いてこのようなナノレベルに至る微細構造を実際に観測するとともに、なぜ・どのようにしてそれらの構造が生み出されるのか、その作製原理を学びます。

 アクセス                                            南北線「東大前」駅下車徒歩5分
千代田線「根津」駅下車徒歩10分 丸ノ内線・大江戸線「本郷三丁目」駅下車徒歩15分

東京大学工学部11号館
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_12_j.html

 問合先                                             東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻
上野博史 
Tel: 03-5841-7252 
E-mail: hueno@smb.t.u-tokyo.ac.jp
https://www.appchem.t.u-tokyo.ac.jp/