ワクワクする研究を素晴らしい環境で

藪田 萌(2021年 修士2年)修士課程

 応用化学専攻の特色として、東大にいくつかある化学系専攻の中でも研究分野の幅が広いことが挙げられます。学部3年の進学振り分けの時、化学に興味はあって研究もしてみたいけど、具体的に何をしたいかはわからなかったため、応用化学専攻に決めました。このHPを覗いている学部生にも同じような気持ちの人がいるのではないでしょうか。

 研究室に配属される前の1年半の間は、座学講義と基礎実験で化学の基本的な知識を身につけます。その中で、各研究室の先生方のお話を聞く機会もあり、自分がどんなことに興味があるのかということに気付いていきます。

  そして私は、「自分の手でコアセルベート(注1)を作りたいんだ!」という野地教授の言葉に衝撃を受け、野地研に入りました。遺伝子とエネルギー源となる小分子を微小空間の中に閉じ込めて生命現象を再構成する人工細胞研究を行っています。いつかは、自分の手で細胞を組み上げることによって、生命がシステムとして機能する仕組みを解き明かすことが夢です。

 研究はほとんどがうまくいかないと言っても過言ではありませんが、時たまに訪れる新しい発見をした瞬間には喜びでいっぱいな気持ちになります。応用化学専攻には最新鋭の設備と豊富な試薬があり、親身にディスカッションしてくださる先生方がいて、十分に研究に打ち込むことができます。みなさんも一緒に、自分の手で新しいサイエンスを見つけるというチャレンジをしませんか。

(注1)コアセルベートとは、原始生命のモデルの1つとして提唱されている膜のない液滴のこと。生命の起源の一説であるコアセルベート説の中で、「原始地球において、大気中の成分が海の中で溶けて形成された液滴がその後生命を得て細胞になった」と唱えられている。